新型コロナウィルスによる渡航制限が未だ解消されない中、日本からベトナムへビジネスでの渡航が認められ始めました。
日本からベトナムの現地法人への業務支援等で出張することが決まった方もいるのではないかと思います。
ベトナムのホーチミンへの出張が決まった皆さん、以下のような疑問があるのではないでしょうか?
・そもそもベトナムのホーチミンってどこ?
・ホーチミンって暑いイメージだけど、どんな気候なの?
・今度出張でホーチミンに行くけど、どんな服装の準備をすればいいのだろう?
この記事ではホーチミン在住4年目の筆者が、ホーチミンの気候や準備すべき服装について解説しますので是非参考にしてください。
ホーチミンの位置
まずはホーチミンの位置の確認をしていきます。
東京から南西に直線距離で約4,300km、成田空港から約6時間かかります。
ホーチミンはベトナム南部に位置する商業都市です。
赤道にも近くて、いかにも暑そうな場所にありますよね。
ホーチミンの気候
気になるホーチミンの年間の気温と降水量のデータをご紹介します。
※データ出典:wheatherbase
一年を通じて毎日30度以上の暑さになります。
雨季は5月から10月くらいで、毎日のように雨が降ります。
スコールのような雨が多く、日本の梅雨の様に一日中降り続けることはあまりありません。
乾季は11月から4月くらいで、日差しは強いですが、雨が少なくカラっとしていて比較的過ごしやすいです。
ホーチミンに来る際の服装選びのポイント
ホーチミンの気候等を考慮して、押さえるべき服装選びのポイントを解説します。
暑さ
まずは暑さ対策です。
年間を通して日中の最高気温は30度を超えます。
熱中症にならないためにも通気性のいい服装を心掛けましょう。
雨
次に雨対策です。
ホーチミンには雨季(5月から10月くらい)と乾季(11月から4月くらい)があります。
特に雨季はほぼ毎日雨が降ります。
バケツをひっくり返したような激しい雨が短時間降ることが多いです。
運悪く外を移動中に雨に降られてしまうと全身びしょ濡れになってしまいます。
濡れてもいいような服装、そして撥水加工がしてあるような服や靴を準備しましょう。
蚊
続いて蚊対策です。
ベトナムにはデング熱を媒介する蚊がいます。
デング熱は蚊が媒介するデングウィルスによって発症します。
デング熱にかかると高熱、頭痛、関節痛、嘔吐などの症状が現れます。
稀に重症化してショック状態になり、死に至ることもある恐ろしい病気です。
筆者の同僚はデング熱にかかり、ベトナムよりも医療水準が高いタイのバンコクに移送されました。
費用は数百万円かかりましたが、会社で保険に加入していましたので事なきを得ました。
後遺症などはありませんが、身体的にはものすごいダメージだったようです。
ですので、蚊に刺されないような準備をしましょう。
準備すべき服装
それでは本題です。
ホーチミンに来る際に準備すべき服装について、仕事時と仕事以外の時に分けてご紹介します。
仕事時の服装
まず仕事時の服装を紹介します。
ここでは顧客との面談やグループ会社との打合せの場面を想定した服装をご紹介します。
基本的にはYシャツにスーツかジャケット・パンツorスカートになるかと思います。
工場の現場で仕事される方は作業着だと思いますので、顧客との会食などの場面に当てはめてください。
上衣
スーツやジャケットは夏仕様の薄手のものがお勧めです。
とにかく暑いです。特に徒歩で移動する機会がある場合はすぐに汗が噴き出てきます。
ジャケットは顧客に会う直前に着用するようにしましょう。
ネクタイは個々の判断になるかと思いますが、顧客と会う場合は一応準備はしておきましょう。
グループ会社内の打ち合わせ等、顧客と会う以外の場面ではジャケットやネクタイは不要です。
日本のクールビズのイメージで大丈夫です。
とは言いつつも、打合せや会食の時に冷房が効きすぎている場合がありますので、薄手のジャケットが1枚あると万全です。
私は比較的かしこまった会食の時には薄手のジャケットを着用しています。
暑ければ脱げばいいですし、ポケットも多いので鞄代わりにして手ぶらになれるからです。
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下衣
通気性のいいスラックスやスカートがおすすめです。
やはり暑さと雨対策のためです。
撥水加工されたものを準備できれば万全です。
女性の方もできればパンツスタイルがお勧めです。
動きやすさ、日焼け、冷房による冷え、蚊などへの対策になるからです。
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靴
防水加工がしてあって、滑りにくい靴底の靴をお勧めします。
突然の雨に遭ったり、排水が悪くて路面が水浸しになることは日常茶飯事だからです。
一張羅の靴が台無しになってしまいますので、大事な靴は日本に置いて来るのが賢明です。
女性はヒールが低い靴を準備しましょう。
ホーチミンの歩道はガタガタのところが多く、ヒールがはまってしまったり、足首を捻ってしまうことがあるからです。
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その他
靴下は通気性のいいものを準備しましょう。
暑さで蒸れ蒸れになることは間違いありませんし、ホテルで手洗いしてもすぐ乾くからです。
また、扇子と折り畳み傘を1本カバンに忍ばせておきましょう。
折り畳み傘は軽量でコンパクトなものもあるので、雨の中のちょっとした外移動の時に役立ちます。
日傘の代わりにもなります。
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まとめ
以上、仕事の場面での服装を紹介しました。
実はジャケットを着ているのは一部の日本人くらいです。
ベトナム人や欧米人のビジネスパーソンは皆さんワイシャツにノーネクタイ、スラックスです。
女性もブラウスにスカートやパンツのスタイルです。
よほどかしこまった式典などの場面でない限り、ネクタイやジャケットは着用しない傾向にあります。
とはいえ、日本人の感覚では相手に失礼にならないか心配だと思いますので、ネクタイやジャケットは一応準備しておきましょう。
暑かったら脱げばいいだけです。
仕事以外の時の服装
次に仕事以外の時の服装です。
一人や内輪で観光や食事に行ったりすることがあると思いますので、その時の服装をご紹介します。
ポイントは暑さと雨、蚊です。
上衣
Tシャツやポロシャツで大丈夫です。
女性の方も半そでのシャツやワンピースで大丈夫です。
暑いですし、一人や内輪の行動でしたらラフな格好で問題ないです。
蚊や日焼けが気になる方は長袖のシャツの着用をお勧めします。
タクシー内やレストランの冷房対策のために羽織るものが1枚あると便利です。
また、ホテルにナイトウェアが無い場合がありますので、パジャマ用のTシャツがあると安心です。
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下衣
ジーンズ、チノパン、スカート何でもいいですが、通気性のいいものがお勧めです。
ただし、短パンや短めのスカートだと蚊に刺される場合がありますので注意が必要です。
そして、できれば撥水加工されているものがあれば万全です。
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靴
履き慣れていて、滑りにくいスニーカーやサンダルがお勧めです。
サンダルはビーチサンダルではなく、かかとのストラップが付いているような脱げにくいものがおすすめです。
雨の日は滑りやすく、水たまりが至る所にできます。
また、路面がガタガタで金属の棒が路面から突き出ていたり、コンクリート片やガラス片がよく落ちています。
こういったものでケガをすると破傷風にかかってしまう恐れもあります。
ですのでケガ防止のためにも滑りやすく脱げやすいビーチサンダルは避けましょう。
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その他
ひったくり防止のために華美な装飾品は身に着けないようにしましょう。
例えば高級腕時計や金のネックレスなどです。
街角には常にひったくりが目を光らせていると思ってください。
また、日中外に出る場合は日差しが強いのでサングラスや帽子を準備するといいでしょう。
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まとめ
以上、仕事の時と仕事以外の時のお勧めの服装を紹介しました。
ポイントは暑さと雨と蚊の対策です。
もし準備が間に合わなかったら
仕事の準備でバタバタしてしまい、薄手のジャケットや羽織るものを箪笥の奥から引っ張り出せなかったということがあるかもしれません。
そんな方でも心配ご無用です。
ホーチミンの中心部にはユニクロやZARA、H&Mなどのファストファッションのお店がありますので、大体のものは現地調達できます。
ただし、日本で買うのと比べて少し割高です。
ユニクロ
ユニクロの基本情報
住所:45 Lê Thánh Tôn, Bến Nghé, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh, Vietnam
営業時間:月~金9:30-22:00、土日祝9:30-22:00
ZARA
ZARAの基本情報
住所:VINCOM CENTER, L1-2B & M06, 72 Lê Thánh Tôn, Bến Nghé, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh, Vietnam
営業時間:月~金9:30-22:00、土日祝9:30-22:00
H&M
H&Mの基本情報
住所 :VINCOM CENTER, M15-19 & L2-02, 72 Lê Thánh Tôn, Bến Nghé, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh, Vietnam
営業時間:月~金9:30-22:00、土日祝9:30-22:00
ZARAとH&Mはビンコムセンターというショッピングモールに入っています。
ユニクロはビンコムセンター向かいのビルに入っています。
まとめ
今回の記事では主に出張でホーチミンに来られる方向けに準備するべき服装を紹介しました。
簡単に纏めてみます。
ポイントは暑さ、雨、蚊対策です。
仕事の時
・上衣は通気性のいいスーツやジャケット
・下衣は通気性のいいスラックスやスカート
・靴は濡れても大丈夫で、滑りにくいもの
・その他は扇子と折り畳み傘を1本ずつ
仕事以外の時
・上衣はTシャツやポロシャツ、薄手の長袖シャツ
・下衣はジーンズ、チノパン、スカート
・靴はスニーカー又はビーチサンダルは避け、かかとのストラップが付いたサンダル
・その他はサングラスや帽子
・華美な装飾品は身に着けない
南国に行くということで開放的な服装になりがちですが、病気やケガ、過度な日焼けを防止するための対策は取るべきです。
・デング熱を媒介する蚊対策として虫よけスプレーを使用して長袖長ズボンを着用する
・ケガや破傷風予防のためにビーチサンダルは履かない
特に以上の2つは日本にいるときにはあまり気にしないことだと思いますので要注意です。
日本が冬でもホーチミンは常夏ですので、気温の大きな変化によって体調を崩さないようご注意ください。
快適な服装でホーチミンでのお仕事頑張ってください!